政治は私達の「近く」にある。

いよいよ、改正公職選挙法が施行されました。

18歳選挙権時代がの幕開けの今、すでに有権者の人も、今回有権者になる人も、これから有権者になる人も、政治とは何か、よのなかに参加するということはどういうことかを、一緒に考えてみませんか??

連載の中では、数回にかけて、「選挙のときに誰を選ぶか」というポイントと同時に、僕が大切にしている「よのなか参画三か条」についてお話させていただいています。


政治はみんなの近くにある

高校生・大学生と話しをしていると、政治についてのイメージがよくわかります。

政治と聞いて連想することを聞いてみると「何をしているかよくわからない」とか、「何か悪いことをしていそうな気がする」という意見が少なくありません。

少し前だと、「よく泣く」とか「不倫」というのもありました。よくニュースを見ているなと感心する瞬間です。

いずれにしても、ネガティブなイメージやよくわからないイメージがあるようです。


また、講演では政治家クイズというのをやります。

そうすると、アメリカ大統領はほとんどみんな知っているけど、地元の首長になると一気に正解率が悪くなります。

そういった実験をすると、「政治は遠くで行われているもので、自分達にはあまり関係がないもの」と答えるのも納得がいきます。


そもそも、「政治」とはよのなかを良くしていく働きです。

また、「よのなか」という言葉を辞書で調べてみると、「人々が互いにかかわり合って生きて暮らしていく場。世間。社会。」とあります。(http://dictionary.goo.ne.jp/jn/228147/meaning/m0u/

「よのなか」という言葉を、辞書の文字通りに考えるならば、「人々が互いにかかわり合って生きて暮らしていく場」は、日本や世界といった「大きな場」だけではありません。

「家族」や「学校」・「職場」・「地域」といった「小さな場」もよのなかの1つです。


本来、そういった「小さな場」を良くしていく働きも、政治の1つだと言えます。

そのように考えると、政治は遠くにあるどころか、意識すれば、実はとても身近にあることがわかります。


感覚を養うために、「失敗」もたくさん体験しよう

(NEXT CONEXIONでは、こども達の自発的な活動を応援する「こどもNPO」がある。)


以前、政治には「知識」と「感覚」が必要だという話をしました。

http://www.nextconexion.org/201606192150/

僕は「大きな場」で行われる政治を「大きな政治」、「小さな場」で行われる政治を「小さな政治」と呼んでいますが、いきなり「大きな政治」から参加するのではなく、「小さな政治」を小さな頃からトレーニングしていくことが、「政治感覚」を養う上で大切なことだと思います。


振り返れば僕は学生時代、たくさん「政治をする機会」に恵まれてきました。

例えば、部活動では主将をしながら、練習や試合のスターティングメンバー、ユニフォームについて、監督と”議論”をしたことを覚えています。

あるいは、文化祭や体育大会の実行委員会といった、生徒が主体となった活動にも積極的に参加をしました。

そういった環境で育ったことで、知らず知らずのうちに、「行動すれば何かが変わる」という政治感覚でもっとも大切な感覚の1つをたくさん経験してきたことが今に生きていると、今は思います。


また、同時にたくさん「失敗」もしてきました。

自分が提案したことがうまくいかず、周りに迷惑をかけたことも多々ありました。

ただ、あまり怒られた記憶はないですね。

そういう意味では、「失敗から学ぶ」ことが多かったからこそ、「認め・認められることの大切さ」を肌で感じていると思います。


18歳までのこども達は、いわば「教習中」の身です。

ぜひ路上に出たとき、あるいは免許を取った後のためにも、今、たくさんの失敗を経験してほしいなと思います。

こどもの考えを、認め、あるいは認められる中で、みんなで意思決定のトレーニングを「小さな政治」の中から行ってみてはいかがでしょうか。